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記事作成日:2023/11/29
目次
日経平均の傾向とアノマリーとは?
アノマリーとは、理由がわからないけれどなぜかそうなりやすい傾向のことを言いますが、株式市場には様々なアノマリーが存在しています
例えば、9月末日の日経平均は優待確定日の影響で下落しやすいアノマリーがあります。
これは、株式市場は人が動かしており、優待締め日や長期休暇、年末年始などの人々の思惑が影響して、特定の月日に上昇したり、下落しやすい傾向が出てくるのです
そこで今回は、過去の相場から日経平均アノマリー情報を確率で紹介していきましょう!
下の表は日経平均の過去データを月日ごとに調べて、月足の陽線が付いた回数やその日の週足でどの程度陽線が付いていたのかを数値化したものになります
各日のデータは、その日の週足を過去20年間分調べて陽線が付いた確率を算出したもの。週間平均はその週の月曜日から金曜日の確率を平均化したものです
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1月アノマリー:1月効果は無い
1月は一般的に年初めなので株価が上昇しやすいアノマリーがあると言われています
しかし、実際に日経平均の月足を数えてみると過去20年間(2014年~2023年)は陽線回数が9回、陰線回数が11回となっており、下落した回数が多くなっています
1月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 9回 | 11回 |
また、「1月の動きがその年の動きと連動しやすい」という格言もあります。つまり1月に陽線が付いたら年足も陽線になりやすいと言っているようです
しかし、実際にデータを見てみると、そういった傾向は確認できませんでした
1月4日は例年大発会があり、1年の株取引開始日です。そのため1月前半は株が上昇しやすいというアナリストもいるようです
しかし、下データの各日の日経平均を過去20年間数えて陽線が付いた確率を算出したデータではそういった傾向は確認できませんでした。
1月31日の日経平均は、陽線が付いた確率が71%と高くなっており、上昇しやすいアノマリーがあります
2月アノマリー:節分天井
2月は相場が落ち着きやすい月と言われています
実際の日経平均の月足を数えてみると2月は上昇した回数が12回、下落した回数が8回となっていて、少し上昇した回数のほうが多くなっています
2月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 12回 | 8回 |
2月は一般的に例年2月4日前後になる節分の日までは上昇してそこから相場が落ち着くと言われています
実際の各日の日経平均を数えた下データを見てみると、1月31日に引き続き2月1日の陽線確率が73%と高くなっており、節分天井という相場格言通りのデータが取れています
ただ、それ以降の日は下落しやすいデータは取れておらず、必ずしも節分以降は下落しやすいわけではないようです
3月アノマリー:お彼岸底
他のサイトでは一般的に3月は株が下落しやすいアノマリーがあると書かれています
しかし、実際に日経平均を数えてみると(2014年~2023年の20年間)3月は陽線が付いた回数が11回、陰線が付いた回数が9回となっていて上昇した回数のほうが多いという結果に。
3月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 11回 | 9回 |
また、相場アノマリーには「お彼岸底」という格言もあります
これはお彼岸の3月21日頃に株は底を付きやすいという相場格言アノマリーです
しかし、実際に各日の陽線確率を出した下データを見てみると、春分の日である3月21日前後に目立った偏りは確認できませんでした
4月アノマリー:新年度アノマリー
日本の4月は新年度となり、新生活がスタートする月になります
そのため、新しい家電や衣替えなどの買い物をするため、経済が活性化しやすい月のため株が上昇しやすい季節です
実際に日経平均の月足を20年間数えてみると、4月は陽線が付いた回数が11回、陰線が付いた回数が9回となっていて陽線回数が多くなっています
4月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 11回 | 9回 |
より細かい週足のデータを見てみると、4月1~2日の陽線確率が73~79%と高くなっており、4月始めは日経平均が上昇しやすいことがわかります
また4月18日も陽線確率が79%と高くなっており、4月中旬も上昇しやすいアノマリーがあるようです
5月アノマリー:セル・イン・メイは時代遅れ格言
有名な相場格言に「Seii in May」という格言があります。これはアメリカで生まれた格言で”株は5月に売れ”というものです
しかし、①この格言はかなり昔に生まれたものであること、②外国で生まれた格言ということで現代の日経平均株価では確認できない下落アノマリーとなっています
実際に5月の日経平均の月足を数えてみると、陽線が付いた回数が11回、陰線回数が9回とわずかに上昇した回数が多くなっています
5月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 11回 | 9回 |
5月の3日~5日はゴールデン・ウイークがあり、日経平均が休みで多くの人が有給などを取って旅行に行くバケーションシーズンです。
こういった長期休暇の前後は市場参加者が少なくなり、株式投資をする人が少なくなります
なので、5月前半は日経平均が動かず、少し下落しやすい傾向があります
しかし、5月後半になっていくると、みんながやる気を出して経済が活性化されていくので株価も5月後半には上がっていきやすい傾向になります
実際に日経平均の統計データを見てみると、5月26日から28日にかけて陽線が付いた確率が71~79%と高くなっています
6月アノマリー:ボーナス上げ相場
6月は多くのサラリーマンがボーナスを貰う月です。ボーナスの使い方はローン返済など人それぞれですが買い物や株式投資に充てる人も多くいます
買い物は経済活動を活性化して個別株を押し上げますし、株を買うのはそれ自体が株価上昇につながります
実際に6月の日経平均を数えてみると、上昇した回数が13回、下落した回数が7回となっており、陽線回数が多くなっています
6月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 13回 | 7回 |
より細かい各日の陽線が付いた確率を見てみると、6月2日から6日の陽線確率が69~73%と高く、20日から22日にかけても71~73%と確率が高くなっています
このことから、6月始めと20日ごろは日経平均が上昇しやすかったアノマリーがあることがわかります
7月アノマリー:夏枯れ相場
7月は夏休みや海外の夏季休暇の影響で市場参加者が少なくなり、株価が下がりやすい、もしくは動きにくい季節となります
実際に日経平均の月足を数えてみると、7月は陽線回数が9回、陰線回数が11回となっています(2013年~2022年)
7月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 9回 | 11回 |
7月7日は七夕であり、ギャンブラーにとっても注目のゾロ日ですが、統計データを見てみると日経平均は7月6日から7日にかけて陽線確率が20%~27%と低くなっていて下落しやすいアノマリーがあります
8月アノマリー:お盆休み相場
8月前半はお盆休みがあり、市場参加者が減るため相場が動きにくい季節です
日経平均の月足データを見ても、陽線回数と陰線回数ともに10回となっています
8月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 10回 | 10回 |
より細かい週足のデータを見てみると、8月29日の陽線確率が71%と高くなっている以外に8月はアノマリーがありませんでした
9月アノマリー:セル・イン・メイ格言の終わり月
5月のアノマリーで紹介した相場格言、Sell in May (セル・イン・メイ)には実は続きがあります
正式な格言は「Sell in May, and go away. Don’t come back until St Leger day.」と言って日本語に訳すと”株は5月に売って9月第二土曜日に戻ってこよう”というのが正式な格言です
つまり、9月からは株が上がりやすいということになるのですが、実際の日経平均を数えてみると9月は陽線が付いた回数が12回と多くなっていて、ある意味相場格言通りとなっています
9月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 12回 | 8回 |
より細かい日別のデータを見てみると、9月10日から13日にかけて陽線確率が高くなっており、中旬に株が上昇しやすいことが分かります
逆に9月後半は弱くなっていて、9月30日は多くの企業が半期末となるため、優待目的後の売りが集中して下落しやすくなっています
10月アノマリー:ハロウィンアノマリー
10月は歴史的な急落が発生しやすい月でブラックマンデー(1987年)やリーマンショック(2008年)などが発生しています
しかし、この急落も十数年に一度しか起こっていないので気にしすぎも良くないと思います。
あくまで歴史的急落は10月に起こった程度の軽い知識として頭の中にいれておきましょう
実際の日経平均を数えてみると、10月は陽線回数が11回、陰線回数が9回となっています
10月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 11回 | 9回 |
より細かい週足統計データを見てみると、9月優待確定後の買い戻しの影響か、10月5日から11日にかけて陽線確率が高くなっており、日経平均が上昇しやすいアノマリーがあります
また、10月31日はハロウィンがあり、それらが株価にも影響を与えそうです
11月アノマリー:ブラックフライデー実需
11月は、例年第4金曜日にブラックフライデー(アメリカ感謝祭)があり、多くの通販サイトや小売業の店舗でセールが催されます
特売セールが大々的に行われるので書き入れ時となり、小売業株を中心に株価が上昇しやすいアノマリーがあります
実際に日経平均を数えてみると、陽線回数が13回と多くなっており、上昇した回数が多くなっていることが分かります
11月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 13回 | 7回 |
ブラックフライデーがある11月ですが、小売りが活発化すると商品の輸送という経済活動が活性化するので物流関連株にも大きな影響を与えます
私は業種別のアノマリーも調べていますが、11月最終週には海運業や倉庫業の株が上昇しやすい傾向を確認しており、購入した商品の輸送によって株価が上昇しやすいのだと見ています
実際に日経平均の週足を各日で数えた下データを見てみると、ブラックフライデー後の11月27日から29日にかけて上昇した確率が高くなっています
12月アノマリー:クリスマス効果
12月はキリストの誕生祭クリスマスや年末年始に向けて活動をしていく月で、それが株価にも影響を与えます
また12月は年末に向けて保有株を整理する時期になります
実際に日経平均を数えてみると直近20年間では、12月は陽線が付いた回数が13回、陰線回数が7回となっていて上昇した回数のほうが多くなっています
12月 | 陽線回数 | 陰線回数 |
日経平均 | 13回 | 7回 |
クリスマスといえば、ご馳走やプレゼントの需要が多くあり株価を押し上げます
実際に日経平均の統計データを見てみると、クリスマス前の22日の陽線確率が73%と高くなっており、クリスマス実需の株上げ傾向があることがわかります
ちなみに12月23日は数年前まで天皇記念日でしたが、令和になってからのデータが少ないため掲載を見送っています
クリスマス後の1年最後の週は、市場参加者が年末休みに入るため参加者が少なく動きにくい週となります
他の個別株や銘柄のアノマリー情報はこちら!
このように日経平均は、その日々のお祝い事や祝日、優待シーズンなどによって傾向・アノマリーが出てきます
また時代の移り変わりとともにアノマリーも変化していきます。
有名な相場格言であるセル・イン・メイアノマリーも近年では弱くなり、その傾向が確認できなくなりつつあります
今回は日経平均のアノマリー情報をお届けしましたが、私はnoteにて日本株や米国株の個別株アノマリー情報や、為替・商品のアノマリー情報を配信しています!
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また、株式投資をする時におすすめの証券会社口座を紹介した記事も公開していますのでぜひ読んでみてください!
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