月別アノマリー分析を解説!
アノマリーとは、理由が分からず明確な説明はできないないけれど、なぜかそうなりやすいという傾向のことを言います!
しかし、相場というのは世界の人々の思考や想いが金融市場を動かしています。
ということは、長期休暇があれば人は休みをエンジョイするためにポジションを決済したり、何かグローバル企業同士の支払いがあれば決済日にドルで支払いを行ったりします。
そういった何かしらの理由でアノマリーが生まれてくるのです。
例えば、年末に向けては円安(クロス円の上昇)になりやすい傾向があるのですが、これは休みや企業決算に向けて海外企業が投資していたポジションを閉じて自国の通貨に戻すからと言われています。
また、お盆休みの時期は日本のトレーダーやディーラーが長期休暇にストレスを発生させないために、ポジションを閉じるため円高になりやすいと言われています。
このようにアノマリーは生まれていきます。
ということは、アノマリーを知っておけば、取引の補助的な参考にはなるはずです!
そこで私は、時間的なアノマリーの研究を行っています。
過去のデータからその日の週足と日足を数えて陽線になった確率を算出したり、月足の陽線と陰線の数を数えてその月にどういったアノマリーがあったのかを調べています。
すると、とある月では特定の通貨が買われやすい傾向・アノマリーがあることが分かってきました!
そこで今回は、8月の月足のアノマリーを紹介していきます!
8月のアノマリーは?
下の表は、全31通貨の月足を過去20年間、数えたものになります。(トルコリラ円とメキシコペソ円は2006年10月~)
8月は円高になりやすい傾向が…
これだと見づらいので8月に偏りが出ているクロス円の月別データを見ていきましょう!
下表を見てみると、ユーロ/円とポンド/円と豪ドル/円の陰線になった回数が14回と多くなっており、70%の確率で陰線が付いていたというデータになっています。
さらに、南アフリカランド/円の陰線回数が15回、トルコリラ/円とメキシコペソ/円は過去15年間中11回と多くなっていて、約75%の確率で陰線が付いています。
クロス円で陰線が付くということは円が買われたということになります。
このことから、8月は円高になりやすいアノマリーがあるということが分かります!
8月はポンド安のアノマリーも…
さらにポンドに関連する通貨ペアを見てみると、8月はポンド売りの傾向も出ていて、ポンド/円とポンド/ドルとポンド/スイスフランの陰線になった回数が14回と多くなっていて70%の確率で陰線が付いており、さらになんとポンド/カナダドルは16回と80%の確率で陰線が付いています!
このことから、8月はポンド安になりやすいアノマリーがあるということが分かります!
豪ドル安のアノマリーも
さらに8月は豪ドル売りの傾向も出ていて、豪ドル/円と豪ドル/カナダドルは陰線になった回数が14回と多くなっていて、70%の確率で陰線が付いています。
そして、豪ドル/ドルは過去20年間中15回の陰線が付いていて、実に75%の確率で陰線が付いていました。
このことから、8月は豪ドル安になりやすいアノマリーもあることが分かります!
8月の為替傾向をまとめると、8月は円高とポンド安と豪ドル安のアノマリーがあることが分かります!
特に円高のアノマリーは日本のお盆休みが始まる前の8月1日から12日にかけて起こりやすいことが日足・週足のデータから分かっていて随時更新していますので下の記事リンクからご覧ください。
このアノマリーは様々な使い方があり、自己判断で活用してほしいところです。
ですが、個人的には川崎ドルえもんオリジナル手法グルトレで運用していくのがおすすめです!
グルトレとはトレンドでもレンジでも稼いでいこうという”攻撃型リピート手法”となります。
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以上8月のアノマリー分析情報でした!
・当データはあくまで過去のデータから算出したものであり、これからの相場を言い当てるものではありません。
・最終的な判断は自分で行ってください。投資は自己責任です。
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